今日帰ってきて
テレビを付けたら、N●K教育テレビにある大学の先生が出ていた。
そこで話していたのは、レジンについて。
レジンというのは、よく前歯の治療に使っている、白くて光を当てて固めるものである。
金属で修復する場合(インレー、所謂銀歯)には、金属がちゃんと入るように削らなければいけない。形を整えるために虫歯がないところまで削らなければならない。
それとは対照的に、レジンは柔らかいので、たとえば入り口より中が広がっている形でも、隙間なく詰めることができる。
テレビでは、「レジンを詰めることによって、なるべく歯を削らないで治療できる」と言っていた。
これは、その通り。
でも、その後がいけない。
レジンは金属に比べ、強度が足りないのだ。材料の発達で以前に比べて強いレジンが出てきているのも事実だが、やはり金属には勝てない。特に臼歯(奥歯)には何十Kgという咬合力がかかる。そのため、咬合面(咬む面)だけの虫歯などをのぞき、大きな虫歯の場合にはやはりインレーが第一選択になると思われる。
しかし、テレビではインレーが取れた後が虫歯になっている、大きな虫歯にもレジンを使っていた。そして先生は
「歯に接着しているので、強度は十分だ」
と言っていた。そして、なるべく歯を削らずに治療が出来るので、
オススメだとうような事も。
アナウンサーは、
「あまり、レジンにしますか?なんて聞かれませんよねぇ」
なんてコメントしていた。
先生は、おまけみたいな感じで、
「行っている歯医者さんに相談した場合に、適用出来ないと言われる事もあるので、その時にはセカンドオピニオンを・・・・」
という風にも言っていた。
でも、この一連の流れは誤解を生むのでは?ちょっとおかしいんじゃないかと感じた。
・実際は、あまり虫歯が大きいと、金属ではないと強度的に無理
なのに、
・レジンの治療は最高。金属で治すのはあまり良くない。
という風に取れて、なんでもかんでも「レジンで!」と言い出す人が絶対に出てくると思う。こういう場合には、きちんと「あまりにも虫歯が大きいときはレジンじゃ無理だ」という説明をしないといけないんじゃないか?と思う。
テレビの影響って実際に大きくて、テレビで顎関節症を取り上げれば次の日には心配だと訴えて来院される患者さんが増える。N●K教育だから、人気番組に比べて見ている人は少ないのかもしれない。しかし、確実に見ている人は存在するわけで、来院されたときにきちんと説明すれば納得してくれる人がほとんどだろうけれど、中にはそうはいかない人もいる。テレビで話すからには、ごまかすだけではなくて、「これは○○だけど、こんな場合は××だから、歯科医院で相談してみて下さい」と言わなきゃいけなかったんじゃないか?と思ったわけである。
私のブログを見ている人は、テレビを見た人よりもさらに少ないだろうけれど、テレビを鵜呑みにしちゃいけないよ!という事が分かって頂ければ幸いです。
今日は、めずらしくちょっと意見したくなってまじめに書いてみました。